ドイツのミュンヘンに在住のぽぽろんさんににミュンヘンについて聞いてみました。
ぽぽろんさんについて
- 年齢
- 40歳
- ミュンヘンのどの地域にお住まいですか?
- バイエルン州のミュンヘンです。
- ミュンヘンにはどんな家族構成でお住まいですか?
- 私、夫、娘の3人家族です。
- お仕事は?
- まだ活動前ですが、ターゲスムッターです。(こちらで取得した公認のナニーの資格です。)都市部に住むこちらの女性は子供が小さい時からナニーや、託児所に預けてお仕事に行くお母さんが多いんです。これからワーキングマザーのために託児所を開く予定です。
- ミュンヘンに住んでいる理由は?
- 縁あってミュンヘン人の夫と知りあい、結婚を機にミュンヘンに住み始めました。
- ミュンヘンにはどのくらいの期間住んでいますか?
- 早いもので15年になります。
- ミュンヘンで使われている言葉はどれくらいしゃべれますか?
- ミュンヘン語は表現が山ほどあり、深い、今でも難しい言語です。日常での場面において普通に意思疎通は問題なく行うことができるレベルです。ビジネスなどになると難しいです。
ドイツのミュンヘンについて
- 日本との時差は?
- ミュンヘンは夏時間と冬時間制をとっているので、時期によって日本との時差が違います。時間は日本のほうが進んでおり、夏時間では(3月27日から10月30日まで)7時間の時差、残りは冬時間で8時間の時差です。
- ミュンヘンには移住しやすいでしょうか?
- 私の場合は、ミュンヘン人と結婚をしてのビザ取得だったので問題なくできましたが、最近では結婚していたとしても、語学を証明する必要があったりするようなので年々厳しくなっているようです。こちらに進出している企業やミュンヘン企業に就職することができれば、会社がバックアップしてくれると思うので、問題ないと思いますが、何か特殊な技能がない限り移住は容易ではないと思われます。条件が合えばワーキングホリデーという制度で滞在期間1年の限定ですが、ビザは容易に取れると思います。まずはワーホリビザでミュンヘンに来てから様子を見るのもいいかもしれません。
- ミュンヘンの人はどのような言語を話しますか?
- ミュンヘン語とミュンヘン語に近い言語の英語を話す人が多いですね。ただ、スーパーマーケットや店、外国人局など公的機関へ行くとミュンヘン語オンリーの場合が多いので、やはりミュンヘン語は必要な言語です。また、英語を話せる人にとっても母国語はミュンヘン語なわけで、日本で外国人が日本語を話すと喜ばれるように、ミュンヘン語を話せると好印象、且つ親近感がわくようです。またミュンヘン人は英語が得意といっても、ミュンヘン語オンリーの人もいるので、人との壁をなくすためにもミュンヘン語を学ぶことをおすすめします。
- ミュンヘンには日本人はどれくらいいますか?
- 私の住んでいるミュンヘンは3000人といわれております。日本食材店が3件あります。日本人が多く住むことで有名なのはデュッセルドルフで5000人といわれています。デュッセルドルフには日本食材店だけでなく本屋や他の日本の店が存在すると聞いたことがあります。
- ミュンヘンの物価について教えてください。
- 買うもの物によってですが、果物が安くリンゴが1kgで2ユーロだったり、全体的にヨーロッパから果物が輸入されているので、日本と比べると果物は安いです。とはいえ3人家族でも食費は結構かかり、月500ユーロくらいはしてしまうので、物価は高いと思います。中でも高いのは薬代です。風邪を引いただけでも1回の薬代が26ユーロしてしまいます。洋服、靴も高品質のものは結構高いのですが、バーゲンを狙ったりして購入可能です。
- ミュンヘンのマクドナルドはいくらでしょうか?
- プレーンバーガーが1ユーロです。他のマックチキンは単品で3.60ユーロです。あまり安いとは思えませんが、レストランでの外食はとても高いのでそれに比べたら安いです。
- ミュンヘンの人は一般的にどんな印象だと言われていますか?
- まじめで、勤勉で、日本人と似ているところがあるといわれることが多いです。
- ミュンヘンに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- まじめなのは確かだと思います。勤勉については働く時は働くのですが、休暇の国なので職業に関係なく、お医者さんさえも休暇を取るのが当たり前で、労働基準法で決められている年間休暇日数は30日で休む時は徹底的に休みのがミュンヘン流です。日本人が休みなく常に働いているのに比べると日本人の方が勤勉のように思われます。日本人と似ているところがあるというのは、全然違うと思います。大体の場面で、時間通りに事が進む、時間を守ることはあっても、ミュンヘン人の気質は自己主張が強く、横柄な人も多いことで休暇先で煙たがられるミュンヘン人も沢山いますので、大抵において控えめな日本人と似ているとは思いません。
- ミュンヘンという地域自体には一般的にどんな印象だと言われていますか?
- ミュンヘンの話になると皆が思うのが寒い国、メルヘンの国。
- ミュンヘンに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- 寒いといっても実際こちらは、湿度が低く体感温度的にはそれほどではありません。逆に冬は日本の冬の方が湿度が高い分寒く感じられます。また、家にはセントラルヒーティングがあり、どの部屋もぽかぽかとしているので、エアコンなどで一部温かい日本の家の冬の方が大変かと思います。こちらに出回っている靴やコートなどはしっかりしたつくりで、防寒できるよい品物が出回っているので、そういった面でも困りません。ただ、冬になるとどんよりとした天気が続き、太陽が照る日が少なく、気分的に参ってしまうのは、日本人でもミュンヘン人でも同じです。
グリム童話、ノイシュバンシュタイン城があったりということでメルヘンに溢れているかと思われているかもしれませんが、今は新しい絵本やキャラクターが人気です。 - ミュンヘンと日本と大きく違うところはありますか?
- 仕事のために生きている日本人と、休暇のために仕事をしているミュンヘン人といった感じのところが違うかと思います。
- ミュンヘンと日本と同じところ、似ているところはありますか?
- 約束の時間があったら守るところ、電車の時間などもきちんと守られているところ、手続きなどが順を追って大抵スムーズに終わるところなど。
- ミュンヘンに住むことはどんな人にオススメできますか?
- さばさばした人が多いので、仕切ることが好きな人におすすめできます。また、ディスカッションも好きなので、自己主張ができる人が良しとされます。他人の言動に惑わされずに、自分らしくいられる人におすすめです。
- ミュンヘンに住むことはどんな人にはオススメできないですか?
- 恥ずかしがりやの人、口数が少ない人にはおすすめできません。シャイなこと、自分の意見が言えない人には厳しい国です。沈黙は愚かなことと思われるからです。自ら話しかけて行動をしていかないと相手にされません。
- ミュンヘンより日本のほうが良いところを教えてください
- とにかく食事のレパートリーが広くておいしいところです。日本人の方が笑顔や表情があって、温かみが感じられるところ。日本に里帰りした時に楽しそうな表情で話す人たちを見て、嬉しくなりました。頑張るという言葉があるように、前向きに頑張っている人が多いということ。ミュンヘン人は結構ストレスをかかえているとか、大変だとか愚痴る人が多いです。
- 日本よりミュンヘンのほうが良いところを教えてください
- 職業に限らずとにかく、自由になる時間が約束されているところ。生活の質が保証されていて、家族との時間を沢山持てることがミュンヘンの魅力です。(販売の仕事をしている人でも、必ず日曜日はお休みになる、誰でも休暇を取ることが許されること)せかせかしていないので、ストレスは少なめだと思います。金銭的に余裕があれば、民間のカルチャーセンターのコースがいくつか用意されていて、いろんな趣味を負担が少なく持てる事が魅力です。自分の時間がもてる事がとても大事な国だと思います。
- ミュンヘンで流行ってるものはなんですか?
- スマートフォンでワッツアップ(日本でいうラインのようなもの)をすること。
- ミュンヘンに住む前に参考にしたオススメの書籍等を教えてください
- ミュンヘンに暮らすを参考にしました。
- ミュンヘンにもってきたほうがいい日本のものがあれば教えてください
- 私は来る前に日本で販売されている独和辞典の中で一番いい辞書、独和大辞典が収録されたカシオの電子辞書を購入しました。
- これから住む人に言いたいこと
- ミュンヘン人は小さなころから、自分の意見をイエスかノーでもとめられたり、自分の考えをまとめて話すこと、はっきりと自分の意思を相手に伝えることを求められて育ちます。そんなわけで、日本人と違って相手の気持ちを察することはできず、相手は言葉に出さない限り理解をしてくれることはありません。また相手との距離を縮めるためにはミュンヘン語を学び、ミュンヘン人の中に飛び込んでいく気持ちで行動したら上手く行くと思います。私がミュンヘンに来たときに、お世話になった通訳の人から受けたアドバイスは、ミュンヘン人はなんでもはっきり言うから、最初は傷つくかもしれないけれど、気にしないで生活していってくださいというものでした。逆に日本人が抑えがちなネガティブなことも真剣な話も、話してOKな人たちなので、よい人に知り合えば、日本よりも更に深い話ができる相手を見つけることができます。皆様のミュンヘンでのご多幸を願っております。

以上!
ぽぽろんさんへのミュンヘンに関するインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、ドイツ・ミュンヘンについて聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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