セルビアのベオグラードに1年在住のtako-takoさんにベボグラードについて聞いてみました。
紛争の影響であまり治安がよくないと思っていたのですが、そうでもないようです。
tako-takoさんについて
- 仕事
- 専業主婦
- ベオグラードに住んでいる理由は?
- 夫の仕事の都合
- ベオグラードにはどんな家族構成でお住まいですか?
- 夫・私の夫婦2人暮らし
- ベオグラードにはどのくらいの期間住んでいますか?
- 約1年
- ベオグラードで使われている言葉はどれくらいしゃべれますか?
- 挨拶と簡単な日常会話程度なら喋れます。
セルビアのベオグラードについて
- 日本との時差は?
- 8時間(サマータイムの時期は7時間)
- ベオグラードの人はどのような言語を話しますか?
- セルビア語。また公用語ではないものの、特に若い世代には英語が通じます。
- ベオグラードには日本人はどれくらいいますか?
- 正確な数はわかりませんが、多くても100人くらいだと思います。
- ベオグラードの物価について教えてください
- 国産品は非常に安いです。特に農業・畜産が盛んな国なので野菜や肉は驚くほど安価で、スーパーで買ってもニンジン1本10ディナール(1ディナール=約1.1円)、ジャガイモ1個12ディナール、鶏ムネ肉100g70ディナール程度。
対して輸入品は高価で、特に内陸国であるため生魚は貴重品なのでサーモン1切れで400ディナール近く。一般的な喫茶店でコーヒーを飲むなら120~180ディナール程度。レストランでも注文するメニューに寄りますが、1人1000ディナール前後でお腹いっぱい食べられます。 - ベオグラードのマクドナルドはいくらでしょうか?
-
ハンバーガー120ディナール
チーズバーガー120ディナール
ビッグマック290ディナール
ハッピーセット350ディナールセルビアのマクドナルドの方が割安ですが、物価の違いからマクドナルドはベオグラードでは少し割高でオシャレな店という位置づけです。
- ベオグラードの人は一般的にどんな印象だと言われていますか?
- コミュニケーションを取る時には感情をハッキリと表に出す人たち。
- ベオグラードに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- あまりそのようには感じませんでした。日本よりもダイレクトに言いたいことを言う傾向にあるのは事実ですが、露骨に感情的だったりケンカ腰で話したり人は、あまり見かけません。
- ベオグラードという地域自体には一般的にどんな印象だと言われていますか?
- つい最近まで紛争が起きていた危険な地域。
- ベオグラードに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- 全く違っていました。
上述の通り治安がよく、物騒な事件が起こることはほとんどありません。空爆されて壊れた建物が今でも残されていますが、古い街並みの中に溶け込んでいます。 - ベオグラードと日本と大きく違うところはありますか?
- 「約束」に対する捉え方が大きく違います。セルビアでは遅刻・ドタキャンを日本ほど深刻に捉えていない傾向があります。逆に言えばこちらが約束を守れなくてもそこまで責められることはあまりないので、気まぐれな人・ルーズな人にとっては付き合いやすいとも言えます。
他にも、小さい子どもへの対応も違うように感じます。
セルビアで小さい子がショッピングセンターの中を走り回って遊んでいる光景を目にしますが、それを咎めるどころかイヤな顔をする大人すらいません。小さい子のすることに対して非常に寛容で、その親に対しても親切な対応をする人が大変多く、公共交通機関でも子連れの親子がいれば当たり前のように席を譲っています。さらに大型スーパーでは小さい子を連れている家族がスムーズに買い物を済ませるための専用レジすらあるくらいです。 - ベオグラードと日本と同じところ、似ているところはありますか?
- 日本の家庭で自家製梅酒を作るのと同じように、セルビアでも「ラキヤ」と呼ばれる自家製のお酒を作る家庭が多いです。ラキヤは蒸留酒なので梅酒よりずっと強いお酒ですが、梨や梅、ハチミツなどから作った甘いお酒で、各家庭の自慢の一品として来客があると振舞われます。
- ベオグラードに住むことはどんな人にオススメできますか?
- お酒好きな人。
セルビアはとにかくビール・ワイン・ラキヤと国産のお酒がとても充実している国で、国民もお酒好きが非常に多いです。
近隣国からの輸入も活発で、ヨーロッパのいろんなお酒を気軽に楽しむことができます。カフェでもアルコールを提供しているお店が多いので、お酒好きなら楽しんで暮らせること間違いなし。またはマイペースで自己主張ができる人。
セルビアはとにかく言いたいことは自分からハッキリ言わないといけないという風潮があるため、自己主張ができる人には向いている国です。主張した者勝ちな側面すらあるので、自分のスタンスさえハッキリさせておけば周りの空気に合わせる必要もなく自分のペースでやっていくことができます。 - セルビアのベオグラードに住むことはどんな人にはオススメできないですか?
- タバコ嫌いな人。
セルビアはタバコ産業も活発なためか、喫煙率が非常に高いです。レストランやカフェの分煙化が進んではいますが、街中のそこかしこで喫煙している人を見かけます。 - ベオグラードより日本のほうが良いところを教えてください
- お店などのホスピタリティは日本の方が優れています。セルビアにおいて同じ店でもスタッフによって言っていることや対応が違うというのはよくあることで、困惑する場面も多いです。
- 日本よりベオグラードのほうが良いところを教えてください
- 子どもや老人、犬と猫などに優しいというところです。子どもや老人に対してベオグラードの人々はとにかく親切ですし、何事も優先させようとします。セルビアで子育てをしている日本人のお母さん方も、セルビアの方が子育てしやすいと言っている人が多いです。
- ベオグラードに住む前に参考にしたオススメの書籍等を教えてください。
-
セルビア語とクロアチア語は非常に近く同じ言葉であることが多いため、こちらで代用して簡単な会話を覚えました。
現地でも大変重宝しています。 - ベオグラードへの旅行者・住もうと思っている人に言いたいことを聞かせてください
- ベオグラードで快適に過ごすために、一番手っ取り早いのはセルビアに染まることです。特に食に関しては保守的で、日本食レストランは現在3軒ほどしかありません。日本で暮らしていたのと同じ生活を求めようとすると苦労することになるので、いっそのことセルビア人になりきる方が楽しく過ごせることは間違いありません。
- ベオグラードにもってきたほうがいい日本のものがあれば教えてください
- 海外でも使える加湿器があれば持ってきた方がいいです。セルビアは非常に乾燥している地域ですが、なぜかどこにも加湿器が売っていません。
現地の人へのお土産なら柿の種がオススメ。
パリパリの食感とピリ辛な味が気に入られるようで、持っていくと非常に喜ばれます。 - これから住む人に言いたいこと
- 日本に住んでいてあまりセルビアのことについて知る機会は少ないですが、いざ来てみると意外と居心地がいいことに気が付きます。
理不尽なことやトラブルに遭ってしまった際に毅然とした態度でいることも大事ですが、一番大切なのは「なんとかなる」とどっしり構えていることです。そうしていることで、自然と助け船がやってきて本当になんとかなるものです。
以上!
セルビア・ベオグラードに関するtako-takoさんへのインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、セルビアやベオグラードについて聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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