南アフリカに住んだ経験があるbelly*buttonさんに南アフリカについて聞いてみました。
南アフリカといえば、治安の悪さで有名ですよね。実際住んでみるとどんな感じなんでしょうか?
belly*buttonさんについて
- 南アフリカのどの地域にお住まいでしたか?
- ヨハネスブルグから車で20分くらいのところにあるサントンです。
- 南アフリカに住んでいる理由、住みだしたきっかけは?
- 夫の仕事の関係です。
- 南アフリカにはどのくらいの期間住んでいましたか?
- 約3年間です。
- 南アフリカにはどんな家族構成でお住まいでしたか?
- 家族3人です。
- 南アフリカで使われている言葉はどれくらいしゃべれますか?
- 公用語は11言語とも言われていますが、現地での生活では英語でやりとりします。ローカルの人たち同士では、アフリカーンス語、ズールー語などがよく話されています。英語が第一言語の人たちとのコミュニケーションは、アメリカやイギリスで英語を使うのと同じレベルが必要です。筆者は、渡航後はなかなか聞き取りがついていけず、ローカルの人たちの輪の中では相槌を打つタイミングも逃すようなスタートでした。語学学校でも、日本以外の国からの学生(10代~50代まで)たちの積極さに発言タイミングを逃すこともしばしば。買い物や頼み事から英語に慣れていく感じでした。
南アフリカについて
- 南アフリカの人はどのような言語を話しますか?
- どの人種も英語を話します。そして、ほとんどの人がもう1~2言語を話すのではないでしょうか。アフリカーンス語というオランダ語に似た響きの言語。もう1つよく耳にしたのはズールー語です。
- 南アフリカには日本人はどれくらいいますか?
- 1000~1500人と言われています。住んでみての実感としても、日本人は少ないです。
- 南アフリカの物価について教えてください
- 日本のものはほぼ現地では手に入らないです。その代り、韓国スーパーやチャイニーズのお店でアジア製品を買います。値段は高くありません。そのほか生鮮品などはほとんど日本より安いのではないでしょうか。代表的なスーパーはwoolworth。季節ごとのプロモーションや広告などもいつもオシャレで、品ぞろえも豊富。果物や野菜、乳製品もおいしいものがそろっています。もちろん、果物・野菜の専門の店、お肉専門の店、もあるので新鮮なものがさらに安く手に入ります。
- 南アフリカの人や南アフリカという地域は一般的にどんな印象だと言われていますか?
- 南アフリカといえば、アパルトヘイトを経た国、ネルソン・マンデラ氏、という印象が強いと思います。実際に暮らしたり、仕事をしたり、教育環境にふれると、アパルトヘイトの名残を感じたり、マンデラさんが全国民にどれだけ愛されていたかを知ることができます。
- 南アフリカに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- 生活の格差は確かびあり、問題解決の途上にあると感じました。だからといって、人同士がうらやんだり、対立しているのか、というとそうではなく、対等であり、議論もし、分かち合えるものや時間はシェアしするという尊重しあう人間関係も常に感じました。「制度」うんぬんの前に「人」がどうあるべきか、というのをたくさんの人の姿勢をもって学んだ気がします。
- 南アフリカと日本と大きく違うところはありますか?また、似ているところはありますか?
- まず南半球にありますので、季節は全て日本とは逆です。そして、「アフリカだからずっと暑いでしょ?」とよく言われますが、日本と同じく、四季があります。7月頃の冬はダウンを着込む感じです。ただ年中乾燥しているので、夏はエアコンいらずの、カラっとした気持ちいい気候です。
似ているところ、といえるかわかりませんが、南アフリカの春である10月頃は「ジャカランダ」という紫の花が街や山に満開の花をつけます。これが、日本の桜のような存在で、四季を自然と楽しむことがアフリカにあって日本と似ているな、と感じました。 - 南アフリカと日本を比較してみて、お互いの国の良いところ、悪いところをあげてください
- なんといっても、日本の治安のよさ。夜遅くまで誰もが歩いて食べて楽しめること、そして基本盗みに合わないこと、大きな違いです。南アフリカでは、移動はもちろん車なので歩けないのですが、夜暗くなると緊張感がさらに増します。暗闇の中、無灯で後ろからつけられていないか、赤信号で止まると襲撃されやすいので、少し手前から徐行でやりすごし完全停止をさける、など常に緊張がつきものでした。
- 南アフリカに住む前に参考にしたオススメの書籍や情報源等を教えてください
- 書籍や情報は他の国に比べるととても少ないです。「地球の歩き方」は必読書です。
- 南アフリカにもってきたほうがいい日本のものがあれば教えてください
-
[日本の書籍]
現地では買えません。
[健康グッヅ・薬]
英語圏にあるような商品はあるので、基本的には現地で買えばよいのですが、持病や子ども用の薬などはすぐに買いに行けなかったりする場合もあるので、使い慣れたものを持参することをお勧めします。
[不織布マスク]
とにかく乾燥しているので、冬場はのどを痛めやすいです。加湿器は現地で買えばよいのですが、ささっと使える日本の使い慣れた不織布マスクは現地ではみかけません。
[お気に入りの調味料や行事用の雑貨など]
日本のものはほとんど手に入りません。1年を見越して、行事やお祝い事などに備えた道具や調理品などをもっていくとよいです。
[衣類]
アジア人のサイズのものがない場合もあります。下着や保温効果のある衣類などは自分にあったものがあると安心です。
[子ども用品]
キャラクター商品、書籍、学校関連のもの、お弁当グッズ、水筒、など。 - 南アフリカに住むことはどんな人にオススメできますか?また、オススメできないですか?
- 住んでみると、ファンになってしまう人も多く、「治安されよければ」と思います。美しい四季、過ごしやすい夏、そして圧倒される自然。アフリカの地ならではの自然がすぐ近くにあるとても魅力的な国です。近隣のケニアやセイシェル、モーリシャス、マダガスカル島にも行くことができます。また言語は英語がメインなのも住みやすさのひとつの理由です。人々も穏やかで、子どもにも優しく日常生活でも過ごしやすさを堪能する人も多いと思います。が、これらの魅力もすべて「治安問題」の緊張とセットです。また、日本から物理的に離れていること、自分の家族や友達と離れていることが苦ではない、またそれがつらくても自分で乗り越える対処法を持っている、気分転換になる趣味を持続できる、など自分自身の精神面がケアできる人が居住には向いていると思います。そして、車の免許所持は必須といってよいでしょう。公共交通機関はゼロ、に等しいので家からの移動は自分で車を運転する、か友達や専門のドライバーに運転してもらうことになります。
以上!
南アフリカに3年間住んだ経験のあるbelly*buttonさんへのインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、南アフリカについて聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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