トルコに約1年間在住だったりんどうさんにトルコについて聞いてみました。
トルコは親日的な国だと言われていますが実際はどうなんでしょうか?
りんどうさんについて
- 年齢は?
- 30代です。
- お仕事は?
- 主婦兼在宅ライターをしています。
- トルコのどの地域にお住まいでしたか?
- はじめはイスタンブール、その後は地中海沿いにある田舎街に住んでいました。
- トルコに住んでいた理由、住みだしたきっかけは?
- トルコの文化に興味があったからです。
- トルコにはどのくらいの期間住んでいましたか?
- 約一年間です。
- トルコにはどんな家族構成でお住まいでしたか?
- 夫と二人です。
- トルコで使われている言葉はどれくらい話せますか?
- 日常会話ができる程度です。トルコ語と日本語は文法が似ているので、とても学びやすい言語でした。いくつかのアルファベットを除いて、書いてあるとおりに発音すれば大丈夫です。
トルコについて
- トルコには移住しやすいでしょうか?ビザは取りやすいですか?
- トルコはとても住みやすい国です。3ヶ月まではビザなしで滞在できます。それ以上になると地元の警察署で延長手続きが必要になります。仕事をしなくても生活できることを証明できるのまとまった貯金が銀行に入っていなければなりません。
- トルコの人はどのような言語を話しますか?
- トルコ語です。またクルド語を話す人も多くいます。イスタンブールや観光地では英語やドイツ語が堪能な人もいます。
- トルコの物価について教えてください
- ここ数年で物価は高くなりました。トルコは、世界一ガソリンが高いといわれています。アルコール、牛肉なども高いです。家賃もかなり高くなり、日本の都会と変わらないかもしれません。でも、食品はまだ安く、バザール(市場)に行けば、新鮮な野菜やフルーツがキロ単位で安く売られています。パン屋で売られているフランスパン(エキメッキ)は国民食なので値段が決まっていてとても安いです。
- トルコの人やトルコという地域は一般的にどんな印象だと言われていますか?
- テレビなどでしょっちゅう親日家であることが取り上げられているので、トルコ人は日本人に好意的である、という印象や戦争やテロで危ない地域、と印象でしょうか。
- トルコに住んでみてその印象は正しいものでしたか?
- 親日家と思い込んでいるのは日本側だけ、と思います。日本のメディアの一方的な見解、または煽っているだけのように思います。日本人だから親切、というわけでもなく、トルコ人で優しい人は誰に対しても親切です。戦争やテロに関しては、シリアとの国境付近が最も危険かもしれません。ヨーロッパ側の方も、自爆テロに関しては、いつ何が起こるか分からないので、危険になってきていると思います。
- トルコと日本と大きく違うところはありますか?また、似ているところはありますか?
- とにかくおしゃべりが大好き、黙っていられない、きらびやかでハデなインテリアデザインが好き、ゴールドのアクセサリーをよく身につけている、男同士の友情が熱い、感情表現が豊か、宗教心が厚くモスクへの礼拝を欠かさない人も多い、女性は頭を覆い肌をみせないようにしている人がいる、など日本との違いは色々あります。
トルコ人はゴールドが大好き 一方で似ているところもあります。例えば、家の中に入るときは靴を脱いであがります。また、食後にお茶(チャイ)を飲む習慣があります。マントゥと呼ばれる水餃子のような食事があるのも興味深いです。餃子よりサイズはかなり小さく、しかもヨーグルトをかけて食べますが、食感は餃子そのものです。またトルコ人女性の多くはとてもきれい好き、家の中の掃除も徹底的にする人が多くいて、清潔な国に住む日本人から見ると好感が持てます。
マントゥと呼ばれる水餃子みたいのを手作り 外では、男同士が集まってオーケーというゲームを楽しんでいて、卓上マージャンを連想させます。地方では、絨毯の上にクッションを敷いて座る習慣や和式のようなトイレもあり、日本みたいだな~としばしば感じました。
- トルコに住む前に参考にしたオススメの書籍や情報源等を教えてください
- トルコ人の男性と結婚した日本人女性が面白おかしく綴るエッセー漫画「トルコで私も考えた」はトルコへ住もうと考えている人にはぜひ読んだ貰いたい入門本です。
- トルコにもってきたほうがいい日本のものがあれば教えてください
- 大抵のものはトルコで揃います。大型ショッピングモールやイケアもあり、買い物には困りません。トルコのファッションブランドも数多くあり、値段も手ごろです。
しかし気候は極端で夏はとても暑く、気温も40度以上になることはざらです。ですから日傘やUVカットの服、帽子などは日本で揃えておく方がよいかしれません。また、冬は寒く、場所によっては雪もかなり降ります。小柄な日本人女性ならば、防寒具やブーツは日本で揃えておく方が無難かもしれません。
- トルコに住むことはどんな人にオススメできますか?また、オススメできないですか?
- 異文化に触れたい、人との触れ合いが好きで社交的な人にはトルコはおすすめです。また、トルコを起点にしてヨーロッパへも足を延ばしやすいので旅好きな人にはいいかもしれません。とくに、イスタンブールは人種のるつぼ。ヨーロッパとアジアの交差点で、様々な国の人が住んでいます。石造りの街並みの間から見える青い海、空にはカモメが舞い、歴史を肌で感じながら暮らすことができる異国情緒溢れる街です。英語圏ではない国に住んでみたい、でもヨーロッパより物価が少し安めな国がいい、それなりに清潔できれいな国がいい、日本から直行便が出ている国がいい、イケメンが多い国がいい、歴史や文化がある国に住んでみたい、こんな希望をしっかり叶えてくれる国、それはトルコです。
反対に、宗教のテーマを話すのが苦手、イスラム教は怖い、とか宗教に理解がない人は住みにくいかもしれません。国民の9割はイスラム教徒ですし、早朝からエーザン(モスクから流れるお祈りの時間を知らせる音)が大音量で流れますから。寛容な精神を持つ人で、異文化を吸収して、視野を広げたい、という方にはトルコでの移住体験はきっと忘れられない思い出となることでしょう。
以上!
トルコに約1年間在住だったりんどうさんへのインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、トルコやイスタンブールについて聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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