ドミニカ共和国の治安や食べ物事情について在住者のJINHEXIさんに聞いてみました。
>>JINHEXIさんについて
ドミニカ共和国の治安について
- ドミニカ共和国の治安はいかがでしょうか?
- 日本と比べると悪いです。安全のために玄関や窓に鉄の柵がついたアパートを選んで住んでいます。
ただドミニカ人は朝から晩まで玄関先に椅子を置いてドミノをしたりご近所さんと雑談を楽しんでいるので、生活圏内で危険を感じることはあまりありません。
ただ、外国人はお金を持っていると思われがちなので、貴重品をなるべく持ち歩かないようにしたり、金銭カード類は何ヶ所かに分けて持つように、また夜道を不必要に出歩かないようにしています。
私たちの住むサンティアゴは首都に比べれば、犯罪も少ないのですが、それでも現地の友人でさえ立ち入らないようにしているスラム街がありますので、前もって調べておきましょう。
- ドミニカ共和国で危険な目にあったことはありますか?
- 友人と二人で道を歩いていた時に、後ろから二人乗りのバイクが近づいてきて、友人のかばんがひったくられたことがありました。
- ドミニカ共和国で社会問題になっていることはありますか?
- 年末になると、中国人の洋服店や自宅が強盗にはいられたとのニュースが増えます。またスマートフォンが普及してきたため、道を歩いていて、携帯電話がひったくられることも多いようです。
- ドミニカ共和国でやってはいけないことは?
- 安全面では、夜道の一人歩き、人目につくところでスマートフォンやタブレットなど高価なものを出すこと。友人の情報では首都サントドミンゴ空港への夜間到着便は控えたほうが良いとのことです。空港の両替商利用の際に情報が漏れたのか、その後乗り込んだタクシーが信号待ちで停車した際、強盗に襲われ、手荷物をとられたそうです。
- ドミニカ共和国の人から日本人の印象は?
- 良いと思いと思います。外見から、アジア人はみんな中国人だと思っているようですが、日本製の車やアニメがあふれているので、日本人であることを明かすと、日本人は賢いとか、いい国だ、戦後の成長がすごいなどの反応がかえってきます。
- 反日体験はされたことはありますか?ドミニカ共和国の人々は親日的ですか?
- とくにありません。日系移民の方々の努力やJICAボランティアの方たちの活躍が大きいと思われます。
ドミニカ共和国の食べ物事情について
- ドミニカ共和国の料理・食べ物事情はどんなかんじですか?オススメのドミニカ共和国の料理を教えてください
- 主食は米、根菜類をよく食べます。典型的な一日は、朝食としてマングー(調理用バナナをゆでてつぶしたものにマーガリンをまぜこんだもの)に油で揚げたサラミと卵(半熟状態の目玉焼き)、酢と油に漬け込んだたまねぎを付け合せて食べ、昼食には油と塩を混ぜて炊いたご飯と、煮豆、肉の煮込み、レモンや酢を利かせたサラダをワンプレートにして食べます。
夕食はキャッサバ芋、タロイモ、サツマイモ、調理バナナなどの根菜類を塩湯でしたものに油で揚げた卵を載せて食べます。食事の際に、バナナやアボガドが一本ないし半分出てきて、いっしょに食べたりします。ほかにもマンゴー、パイナップル、カシュー、サポジラ、パパイヤなど南国ならではのフルーツがたくさんあります。そのままでももちろん美味しいですが、ジュースにして食事のときに飲みます。おすすめはいくつかありますが、南の海沿い地域ではいろんな料理をココナッツミルクで味付けています。ココナッツ風味の豆ご飯は日本では味わえない美味しさです。またロクリオという炊き込みご飯なのですが、肉のうまみがしっかり出て美味しいです。サンコチョというのはドミニカ風おでんです、といっても見た目は黄緑色、少し驚かれるかもしれませんが、根菜類を中心とした野菜と肉のうまみがしっかり溶け込んだ美味しい一品です。
- 食べ物などでお腹を壊しましたか?
- 屋台のものを口にしない、生野菜は殺菌するなど日ごろから心がけていますが、一度寄生虫が入って寝込んだことがあります。おそらく、ドミニカの寿司屋で食べたサーモンにアニサキスが入っていたものと思われますが、一週間激痛に苦しみました。友人たちの中には、ドミニカの寄生虫は日本での治療が難しいのではと、日本に帰る前に虫殺しの錠剤を服用していく人もいます。
- ドミニカ共和国のオススメスポットを教えてください。
- 欧米諸国からはバカンスを楽しむリゾート国として知られていますので、きれいなビーチや、オールインクルージングのホテルが多くあります。現時点でのオススメはフロントン海岸と27チャルコ。フロントン海岸はホエールウォッチングで有名なサマナにある海岸です。
小船で揺られること20分、白い砂浜とエメラルドグリーンに輝く海岸が現れます。陸路では徒歩で山道を進むしかアクセス手段がないため、ちょっとした隠れ家のようなビーチです。透明度が非常に高く、シュノーケルをつければ、間近に熱帯魚の姿を見ることができます。船頭さんの話では10メートル下もはっきり見えるとのことでした。昼食込みのプランを選ぶと、海で釣れた魚と美味しいドミニカ炊き込みご飯を食べたあと、夕方までゆったり過ごすことができます。
もうひとつのオススメスポットは27チャルコです。スペイン語でチャルコは水たまりという意味なのですが、この場合は、27個の水たまり、ではなく、27個の滝つぼ。ライフジャケットとヘルメットを身に着けて、滝つぼへダイブしたり、天然のウォータースライダーを滑り、そのまま滝つぼへドボン。一番高いところでは10メートル弱はあるでしょうか、飛び込むのに勇気が必要ですが、癖になる楽しさです。
- ドミニカ共和国のクリスマス、お正月などメジャーなイベントはどんなかんじですか?また、日本にはないイベントなどはありますか?
- 10月にはクリスマスの飾り付けがスタートし、スーパーの店頭にはクリスマスの飾りつけ商品が並び、衣料品店ではクリスマスセールが始まり、ハロウィンも巻き込みつつ新年の祝いへと続いていきます。雪の降らない国に白い雪をかぶったもみの木飾りがあふれているのは不思議な光景です。もてなし料理として豚の丸焼きがありますが、特にクリスマスの時期にはいたるところで棒にさされた豚が焼かれています。ここ数年来、首都やサンティアゴなど比較的大きな都市では、アメリカンの影響を受けて、11月の最後の金曜日に、ブラックフライデーと銘打ったセールが行われています。
- ドミニカ共和国の独特な文化はありますか?
- ドミニカ共和国はコーヒーの産地ですが、シナモンやカカオを利かせてエスプレッソコーヒーを飲む習慣があります。ただし、入れる砂糖の量が尋常ではなく、溶けきれず飽和状態でコップの底に残っています。
コーヒー味の砂糖水を飲んでいるといっても過言ではありません。あとは、田舎になれば特にですが、全体的に人間関係が密なため、知人程度であっても病気のお見舞いやお葬式に参列する習慣があります。例えば友人のおじさんがなくなったのでお悔やみに行きましょうという感じです。
以上!
ドミニカ共和国に5年間在住のJINHEXIさんへの治安や食べ物事情に関するインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、ドミニカ共和国について聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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