トルコの治安について元在住者のりんどうさんに聞いてみました。
>>りんどうさんについて
トルコの治安について
- トルコの治安はいかがでしょうか?危険な目にあったことはありますか?
- 基本的なことに気をつけていれば危険な目にあうことはありません。ただし、日本語が流暢で日本人女性に近づくトルコ人男性もいます。バザールや観光地でなれなれしく話しかけてくる人には気を許さないようにしたいものです。
- トルコで社会問題になっていることはありますか?
- 国境を越えてトルコへ入ってくる膨大な数のシリア人移民、その数は増加傾向をたどっており、多くはトルコ経由で欧州へ向かいます。移民をのせた船が沈没して、遺体がトルコの海岸に漂着する、というニュースが後を絶ちません。これから移民の流入に関して、EU諸国と共にどんな対策を取っていくのかが問題となっています。
さらに、ロシアとの確執も大きな社会問題となっています。トルコ軍が領空を守るために、ロシア軍機を撃墜させたことでロシアの怒りを買ってしまい、プーチン大統領は経済制裁を発動させることを大統領令に署名しました。具体的には、トルコ産品の輸入制限や旅行会社によるトルコツアーを禁止、両国の共同事業のキャンセルや見直し、トルコ企業による経済活動を制限するなどが含まれています。
また2016年1月からはトルコ人労働者の新規雇用を禁止、ビザなし渡航が停止になります。今までトルコにはロシア人観光客が多く訪れていましたが、これで観光産業も大きな打撃を受けているようです。しかしいまだにトルコ政府はかたくなな姿勢を崩しておらず、謝罪もする気はないようです。また立て続けに起こっているテロ行為も社会問題となっています。
- トルコでやってはいけないことは?
- 地方ではまだ閉鎖的な所があり、道端で男性が見知らぬ女性に話しかけることはタブーであることも。肌を露出させた服装も敬虔なイスラム教徒には失礼にあたります。でも、イスタンブールやイズミルなどの都会ではオープンです。
- トルコの人から日本人の印象は?
- おとなしい、感情表現が乏しい、自分のことを話さない、何を考えているのか分からない・・・・と思われているかも。土産物店では、日本人は人が良すぎて騙しやすい、簡単にぼったくりできる、ナンパしやすい、と思われています。要らない時や、なれなれしく触ってくる人には、はっきりNoと言いましょう。
トルコの食べ物事情について
- トルコの料理・食べ物事情はどんなかんじですか?オススメのトルコの料理を教えてください
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代表的なものがドネルケバブです。
ドネルケバブ チョルバと呼ばれるスープもいろんな種類があり、お腹に優しいです。キョフテとはミニハンバーグのようなもので食べやすい料理です。葡萄の葉にお米を包んだり、ピーマンに詰め物をした料理、ドルマもおすすめです。
料理の味付けには、サルチャと呼ばれるトマトペーストをよく使います。
無糖のヨーグルトをマヨネーズやクリーム代わりに使うことが多く、とても濃厚な味でおいしいです。オリーブオイルやオリーブの実もトルコ原産なので料理によく使われます。伝統的な朝食は、ワンプレートに、スライスされたハムや何種類ものチーズ、きゅうりやトマト、オリーブの実、ゆで卵、はちみつや自家製ジャムなどが並び、見た目もかわいくて食べやすいプレートです。ランチの付け合せにはシンプルな野菜サラダがついてくることが多いのですが、一つ一つの野菜の味がとても濃くておいしいです。ドレッシングがなくてもオリーブオイルや塩をかけるだけで美味でした。
お酒はラクが有名、アニスの香りが特徴です。水と割って飲むのですが、透明なラクが水と混ざると白く濁るのが面白いです。別名、ライオンのミルクとも呼ばれています。
また、ドライフルーツもおすすめです。アプリコットや白いちじく、なつめやしなどは大粒で旨みがぎゅっと凝縮され、本当に感動するおいしさ。ぜひとも現地でたっぷり味わってみてください。
デザートも豊富です。バクラヴァは、何層にも重ねたパイ生地の中に、アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、ピスタチオが挟まれていて、はちみつシロップがたっぷりかけてある極甘のスイーツです。重さもどっしりしています。一切れで一体何カロリー?と恐ろしくなりますが、なぜか美味しい。バニラアイスとの相性はバツグンです。
トルコのケーキ屋さん ロクムもしくはターキッシュディライトと呼ばれるゼリー状のお菓子は、ピスタチオやミルク、ココナッツ、チョコレートなど味のバリエ―ションがとても豊富。日持ちするのでお土産にもお勧めです。また、チョコレートもクオリティーが高いものが安い値段で売られていて、チョコレート好きな人にトルコは最高な国です。ゴディバはトルコの会社ウルケル(Ulker)の傘下に入っており、スーパーへ行くと沢山の種類のチョコレートが販売されています。ヨーロッパのメーカーのチョコレートもトルコでは日本より安い値段で手に入ります。
- 食べ物などでお腹を壊しましたか?
- 食べ過ぎてお腹を壊したことが何度かあります。トルコ人家庭へご飯を招待されると、テーブルに並びきれないほどの品数とヘビーなデザートまでいっぱい用意されて、たくさん食べさせられます。遠慮して断るのは失礼に当たります。それで無理して食べ過ぎてしまい胃がもたれてしまった、ということがありました。
- トルコのクリスマス、お正月などメジャーなイベントはどんなかんじですか?また、日本にはないイベントなどはありますか?
- イスラム圏なのに、最近ではショッピングモールやホテルのロビーなどに大きなクリスマスツリーが飾られるのがいたって普通なことになりました。割礼の儀式も一般的。少年に割礼をする前に、盛大にお祝いします。少年はまるで王様のような扱いを受けます。ラマザンと呼ばれる断食は、約1ヶ月の間日の出から日没の間、水はおろか一切食べ物を口にしません。断食が終わると三日間にわたって砂糖際(シェケルバイラム)が祝われます。
その後、犠牲祭(クルバンバイラム)があり、ヒツジやヤギを生贄にします。その後は動物をさばいて、ご近所どうしで分け合います。我が家にもぶつ切りになったヤギがおすそ分けされましたが、どうやって調理すればいいかわからず断りました・・・・
- トルコのオススメスポットを教えてください。
- 世界遺産が15もあるトルコ、おすすめスポットは数多くあります。イスタンブールの歴史地区にはトプカプ宮殿、アヤソフィア、またガラタ塔や乙女の塔もはずせません。そして広大な敷地に広がるエフェソス遺跡、トロイの木馬で有名なトロイ古代遺跡、真っ白な石灰棚に美しいコバルトブルーのお湯を蓄えるパムッカレ、そしてカッパドキア…さらに多くのヨーロッパ観光客を魅了してやまない、透明度の高い地中海やエーゲ海のビーチリゾートもぜひ訪れてほしいです。
まだ発掘が続くエフェソス遺跡 地中海の街 - トルコの独特な文化はありますか?
- とにかくホスピタリティに溢れた国民なので、食事に招待されたら社交辞令でもなく、本気で招待されていると受け止めてください。そして、ちょっとした手土産を用意して気を使わずにお伺いしましょう。もし夕食に招待されたのなら食べ終わってすぐにバイバイなんて失礼極まりありません。食後のチャイとデザートが振る舞われますから、何度もチャイをおかわりしつつ、会話を楽しみましょう。夜の12時までいても問題なし。お客様が大好きな人たちです。
以上!
トルコに約1年間在住だったりんどうさんへの治安や食べ物に関するインタビューでした。
追加でのインタビューも検討しています。
もし、トルコやイスタンブールについて聞いてみたいことがあれば、コメント欄に書き込んでいただくか、お問い合わせからメッセージをください。
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